Q&Aもvol.1、vol.2、vol.3と続き、今回のvol.4です。
vol.4では、マーケティング3.0について基礎編なので簡単にまとめたいと思います。
vol.4が初めてという方は、過去の記事にもぜひ目を通してみてください!
では、今回もよろしくお願いします。
Q:
最新のマーケティング3.0について教えて!
A:
価値主導のマーケティングです。
フィリップ・コトラー氏によると、マーケティング3.0は、
・協働マーケティング
・文化マーケティング
・スピリチュアルマーケティング
という3つの下位概念で構成されるとしています。
???
・・・難しいですよね。。
なので、vol.4では「協働マーケティング」を中心にまとめたいと思います。
ちなみに、最初に「文化マーケティング」を簡潔にまとめておくと、以下のとおりです。
根本にはグローバル化があります。
それは良いことばかりではなくて悪いこともあるので、どうしても矛盾が生じてしまうわけです。。
矛盾を解決するために、”世界をより良い場所に変えよう”と価値提供する企業がうまれます。
この価値をビジネスの中心にするマーケティングが、文化マーケティングということです。
(※頭の片隅に入れておいてください。)
話を戻します。
マーケティング2.0からの大きな変化は、
インターネットやスマートフォンの普及によるものと言えます。
それと、FacebookやInstagramなどのSNSの台頭ですね。
あと、マーケティング3.0への変化でよく言われるのは、
●社会的課題が顕在化したこと (※環境問題や格差社会…等)
→この点はグローバル化に共通するところもあります
●市場の成熟化
といったところでしょうか。
マーケティング2.0では消費者中心とは言うものの、情報発信はまだまだ企業中心が主です。
しかし、インターネットが普及し、
・多くの方がスマートフォンを手にするようになったこと、
・ブログやSNSが出てきたことで、
個人が情報発信を容易にできる時代になりました。
「個の力」の影響力が強まることで、消費者の購買行動も変化をしています。
皆さんも、有名人や友人などが発信する情報を基に、商品を購入したという経験はありませんか?
インターネット上に比較サイトや口コミサイトをみて購入する、ということはないでしょうか?
多くの方が「ある」と答えると思います。
企業側から発信される情報で新商品や新サービスなどを知った後、
Google、Yahoo!、Instagram、Twitter等で「検索する」という行動があって、
買うという行動に向かうということが顕著になっているんです。
このように、個人の情報発信が容易にできる時代になった事で、
企業のマーケティングは「協働」「共創」「価値の共有」ということがキーワードになります。
例えば、消費者参加型の商品開発を行ってその開発過程そのものを消費者に伝えていく、など。
このような時代では、消費者を情報を受けるだけの存在として位置づけるのではなく、
自社の味方として・パートナーとして位置づけることが重要になったということです。
また、現在起こっている自然環境問題や格差などの社会問題などの背景からも、
企業が行う活動が社会にどのように貢献しているのかを重視する動きも出ています。
例えば、「この商品を購入すれば、売り上げの1%が〇〇に寄付されます」というような事を
価値提供として行う企業が増えているのも、こうした背景からだと思います。
※コーズマーケティング、もしくはコーズ・リレーテッド・マーケティングとも言われます。
※ボルヴィックの「1L for 10L」が有名ですね。
例えば、
ある企業の活動に共感したAさんが実際に商品を購入します。
Aさんは自分のブログやSNS等で、「商品を買った事」と「買った理由」を発信します。
すると、友だちの間で拡散され、さらには拡散の連鎖を呼びます。
「買った理由」が拡散されること、つまり「企業の価値」が拡散されるということです。
個人の情報発信力が強くなった現在。
たくさんのブログ、facebook・Twitter・Instagram・youtube等のアカウントが存在しています。
つまり、消費者が発信する方法は色々と揃っているといえます。
ただし、その方法を使って消費者に発信してもらうためには、
企業が提供する価値に共感もらうということが前提です。
いかに消費者と一体となって価値を創り上げていくことができるのか、
マーケティング3.0ではこの視点は大切なポイントになりそうですね。
「世界をよりよい場所にすること」。
マーケティング3.0で掲げる目標は大きなものかもしれませんが、
そういった企業がたくさん出てきてくれることは嬉しいですよね!