こんにちは、[たすログ]です。
Q&Aシリーズもvol.5です。
新しいご質問も頂きましたので、可能な範囲でお答えしていきたいと思います。
主に頂いた内容をまとめると、以下の2点に要約できます。
■vol.4まででマーケティングの概念や違いについては理解できた。
では具体的にどういう事をやるのか?
(CMを流したり、イベントを開催したりする販売促進のイメージを持ってしまう。)
■3.0では「価値」がポイントになるが、消費者にとっての価値を提供するのは難しいと思う。
何か考え方などはあるのか?
上記をふまえてvol.5からは「具体的に何をするのか」ということをまとめたいと思います。
まずは、『マーケティングを進める基本フロー』からいきたいと思います。
詳細はvol.5以降でまとめていきますので、今回はざっと流しますね。
vol.1では、「マーケティングって何?」という事で次のように概要をまとめました。
一言で表すと、『”誰に・何を・どのように伝えるのか”を突き詰め続けること』でした。
(※詳細はvol.1をご覧ください)
基本的には、この概要を分解するとマーケティングの基本フローは理解できると思います。
つまり、『誰に』『何を』『どのように伝えるのか』『突き詰め続ける』の4つに分解できます。
また、同じくvol.1で出てきたマーケティングの神様と称される「フィリップ・コトラー氏」が提唱された「R-STP-MM-I-C」という5ステップのマーケティング手順と重ねることもできます。
ここで「R-STP-MM-I-C」とは何かを図で示します。
調査から市場と自社の立ち位置を特定して、マーケティング戦略を計画・実行し、管理するという流れになります。マーケティングのフローはこれが基本になると覚えておいてください。
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では、先ほど4つ分解したものと比べていきたいと思います。
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●『誰に』
[R・S・T]が該当します。
Research(リサーチ)には数多くの手法があるので、プロジェクトの目的によって効果的な手法の組み合わせを検討することが非常に重要になります。
リサーチをやることが目的ではないことを肝に銘じて組み合わせを考えましょう。
『誰に』を特定するためには、基本的には、定量調査と定性調査の掛け合わせが重要です。
具体的には、アンケート調査とインタビュー調査を行って特定するのは良いと思います。
仮想人物像として知られる「ペルソナ」もアンケートとインタビューの掛け合わせで作成します。
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●『何を』
[P]が該当します。
Positioning=顧客から見た企業の位置づけ、となります。
つまり、リサーチ結果から特定したターゲットに対する自社商品・サービスのコンセプトということです。
特定したターゲットにとってどんな価値提供ができるのかを取りまとめる作業になります。
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●『どのように』
[MM・I]が該当します。
特定したターゲットに特定したコンセプトを効率よく伝えるためには、何が必要かを考えます。
ここでは、特定したターゲットの詳細が必要になります。
特に、価値観やコミュニケーション特性、メディア特性などまで突き詰められていることが望ましいと言えます。
どんな事が好きなのか、何をされると嬉しいと感じるのか、どんな雑誌を読んでいるのかなどがリサーチ結果から導き出すことができていれば、伝えるための最適な戦略を考え、実行することができます。
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●『突き詰め続ける』
[C]が該当します。
計画した戦略の実行がどのように進捗しているのかを検証・改善することが重要になります。
計画に対する進捗を一定の期間で評価・検証・見直し・改善する、これを続けることが大切です。
ただし、PDCAを行うためには、綿密に練られた計画(戦略)がポイントになることを忘れてはいけません。
綿密に練られた計画なきPDCAは、その効果が得られなくなってしまいます。注意しましょう。
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いかがでしたか?
vol.5ではマーケティングの基本フローのポイントをざっとまとめてきました。
vol.6以降ではそれぞれについて出来る限り詳細にまとめていきます。
次回もお楽しみに。
ではまた。